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本日も着物にまつわる諺第3弾でございます。
【 袖振り合うも多生の縁 】
「袖振り合うも多生の縁」は、道で袖が触れ合うようなささいなことであっても、
前世からの縁が元になっているという諺です。
着物の「袖」という言葉が使われていますね。
同じく袖が使われている「袖の振り合わせも五百生の機縁」も、
似た意味を持つ諺です。
「多生の縁」は「他生の縁」という漢字が使われることもあり、
どちらも正しいとされています。
「袖振り合うも多生の縁」の元になっているのは、
どんなささいな出会いであっても大切にすると
いう仏教の教えです。
“一期一会”ちょっとした出会いを大切にしたくなる諺ですね
【 袖にする 】
「身頃」が本体であるのに対し、「袖」は付属物の扱いです。
その為、「袖にする」とは、ないがしろにすることなのです。
着物の袖に手を入れたままで何もしないことから出来たそうです。
そこから、親しい人や思いを寄せてくれている人を邪険に扱い、
全く試みないことを「袖にする」と言います。
特に男女の関係において、付き合いを一方的に断り、
相手に冷たくつれない態度をとる場合に使われます。
一生使れたくない言葉ですね
【 襤褸が出る(ぼろがでる) 】
「襤褸が出る」は、日常生活でも使いますね。
漢字はなかなか書けないですけれども・・・
言わずと知れたボロボロになった使い古された状態の布や衣類のこと
又、欠点や失敗といった意味も持ち合わせています。
つまり、「襤褸が出る」という言葉の意味は、隠していた欠点がバレてしまうということです。
着物から隠していた襤褸の部分(=汚れてしまっている部分)が出てしまっている状態から、
生まれた言葉と言われています。