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振袖を着てみようっ♪

by ogura

本日も着物にまつわる諺第2弾でございます。

【 辻褄を合わせる 】

まずは、「辻褄(つじつま)を合わせる」という言葉から。
「辻褄を合わせる」には、筋が通るように合わせる、矛盾がないようにする、
といった意味がございます。普段の生活では、「話しの辻褄を合わせる」と
いった使い方をされていますよね。
では、「辻褄」とはどこだかご存知?
「辻」は、裁縫の際、縫い目が十字に合っている部分のことを指します。
一方、「褄」とは着物の部位のことで、裾の左右両端のことを指します。
これらの合うべき部分を指す2つの言葉が合わさったことにより、
「辻褄」という言葉が出来あがっているのです。
この2か所がピッタリ合っていないとお着物はきれいに決まりませんからね

【 袂を分かつ(たもとをわかつ)】

次は、「袂(たもと)を分かつ」についてご紹介していきます。
一緒に行動するのを辞める、ときに使われる言葉ですね。
「親友と袂を分かつ」という使い方をされたりしますが、
どのような語源なのでしょうか?
そもそも、「袂」とは着物の用語で袖下にある袋のような部分のこと。
お金やハンカチを入れるなど、ちょっとしたポケット代わりとして活用する人もいます。
「袂を分かつ」は、この袂がくっつくほど親しくしていた人が、
別々の道を歩むことが語源とされております
昔から、袂には魂が宿ると信じられており、好きな相手に対して袖を振ることで
相手の魂を呼び込めるとされていました。
結婚をすると袖を振る必要がなく、振袖の袖を短く仕立て直して留袖にしたということから、
結婚により親と別れることを袂を分かつというようになりました。
そこから転じて、考え方や価値観の違いから今まで一緒に行動を共にしてきた人と
別れることを指すようになりました。

 

【 故郷に錦を飾る 】

「錦」とは、さまざまな色の糸を使った織物のことでございます。
また、立派なものや美しいものを指すときにも使われますね。
「錦を飾る」とは、立派な着物を着るということが語源です。
そこから転じたことにより、出世して帰ってきたという意味として使われておりますね。
つまり、「故郷に錦を飾る」は、立派な着物を着られるほど出世して
故郷に帰ってきたことを表しているんですね

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