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本日も着物にまつわる諺第4弾でございます。
【 帯に短し襷に長し 】
「帯に短し襷(たすき)に長し」という諺。
あまり耳にしたことがないという人が多いかもしれませんね。
「帯に短し襷に長し」という文字通り、帯にするには短く、
襷にするには長すぎる、どちらにも使えない状況を表しています。
「中途半端で役に立たない」ことをたとえるときに使う諺です。
似たような意味を持つ諺に、「太郎にも次郎にも足りぬ」がありますが
こちらも現代人には意味不明に聞こえますよね~
【 足が出る 】
「足が出る」という言葉があります。
言葉どおり足が出ていることそのものを意味する言葉ではありませんよ
「足が出る」とは、予算を上回ってしまうことを意味する言葉です。
他にも、隠していた物事がバレてしまったさまを表すときも「足が出る」と言います。
着物を仕立てるときに生地が足りずに足が見えてしまっている状態から、
「足が出る」という言葉が生まれたと言われています。
【 左前になる 】
着物を着付けるときは、「右前に着る」ということは
着物に興味がある人であればご存知かと・・・
左前に着るのは死者が着る死に装束だけで、生者が左前に着物を着るのは
縁起が悪いとされております。
このように着物を左前に着る、普通とは違う状態が語源となっているのが
「左前になる」という言葉です。着物の着方を表す以外に、
運が傾くこと、経済的に苦しくなることなど経営状態や暮らしが
悪くなっているさまを表す言葉として、使われることもあります