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振袖を着てみようっ♪

by ogura

本日は男女の着物の違いをご説明いたしましょう

まずは、女性用着物と男性用着物の特徴からでございます。
 

着た時の一番のポイントは、袖です。
女性用の着物には、脇に縫い合わされていない部分があり、
これを「身八つ口」といいます。また、袖も体側の部分が大きく開いています。

身八つ口は女性と子供のきものだけにあり、男物にはありません。
これは女性の帯幅が広くなり、胸高に帯をするようになって
上腕部の動きの自由が奪われたことから、手の動作を楽に自由にする
ための工夫だったようです。
体の丸みや厚みからくる前後のずれや高さの差を吸収し、カバーします。
そして、子供用の着物の身八つ口は、帯代わりの付紐を通すための穴でもあります。
その他にも身八つ口は、通気ができる面から体温の調節や、
着付けの際におはしょりや襟元を整えるために手を入れるのに重宝いたします。
今は使う方は見かけませんが、授乳のときの開口部としての役割もあったようです。
機能的にもよく考えられておりますね

 

■身丈

女性着物はおはしょりをつくって着るのが一般的なので、
身丈(着物の肩から裾までの長さ)が自分の身長位必要です。
男性はおはしょりをつくらずに着物を着るので、
羽織ったときに引きずらない、ぴったりの丈で仕立てます。

 

■衿

衿部分の仕立ては、女性着物の場合「広衿」という折って着付けるものが一般的です。
浴衣などは「ばち衿」といって、最初から折って縫い付けてある衿になっております。
背中の中心から衿先にかけて徐々に幅が広がるように仕立てます
男性着物の襟は「棒衿」といいます。折って縫い付けられている点は「ばち衿」と同じですが、
「棒衿」は背中の中心から衿先にかけて同じ長さで仕立てます。

 

■帯

女性の帯は種類がさまざまで、帯幅約30cmを折って巻きます
身長によって折る幅を変えます。
背が高い方は幅を広めに出します。
最初から折った幅でつくられている帯を「半幅帯」といいます。
浴衣や袴に使用する帯が半幅帯です。
対して男性の帯は「角帯」もしくは「兵児帯」の2種類。
「角帯」はかたく織られた帯で、帯幅約10cm。
「兵児帯」は子どもの着物にも使われるやわらかい帯です。
記憶が定かではありませんがサザエさんのお父様の波平さんや
のび太君のお父さんは兵児帯を使用していたような⁈
帯が柔らかいと、着物のままでもすぐ寝ころびやすいですからね
男女差の大きな着物の着方のポイントは、衣紋・おはしょり・帯の位置です。

 

まずは女性着物の着方からでございます。

■衣紋を抜く

首筋が見えるように衿を背中側に下げて着ることを、「衣紋を抜く」といいます。
うなじをきれいに見せ、女性らしさを際立たせるポイントです。
セクシーに魅せたい時は大目に抜くこともありますが
衣紋を抜きすぎるとだらしのない印象になるので、注意が必要です。

 

■おはしょりをつくる

女性着物は身丈が長いので、おはしょりをつくって布をたたむ必要があります。
裾の調節ができ、便利な部分です。
このおはしょりの処理によって、身長に合わせて比較的調整が可能です。

■帯の位置は高めに

男性に比べ、女性の帯の位置は高め。胸のすぐ下に巻き、
胴回りを覆うような形になります。
帯の位置が高いほど年齢も若いイメージです。
ミスは高め、ミセスはほんの少し下げて着ます。

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次は男性の着方でございます。

■衿は首に添わせる

女性のように衣紋を抜かず、衿を首に添わせて着ます。

■おはしょりをつくらない

男性着物は「身丈=着丈」で仕立てるので、おはしょりをつくりません。

■帯の位置は低め

男性の帯は腰の部分、女性の帯に比べてかなり下の方で締めます。
横から見て帯が前下がりになるようにし、
お腹が少し出ているようなシルエットになると恰好良いです
成人男子は多くの方はおなかは出ておりませんので
タオルを巻いたりして、疑似メタボのお腹を作成いたします。

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