本日は多くのお着物に描かれている桜の由来についてでございます。
そもそも「さくら」という言葉の語源は稲作と関係していると言われています。
諸説ありますが・・・・
「咲く」に接尾語の「ら」がついたとする説。
農耕の神様を意味する「さ」という言葉に、神様の居場所を意味する
「御座(みくら)」の「くら」が合わさって「さくら」になった
という説。
桜の霊である木花咲耶姫(このはなさくやひめ)から「さくら」に
転じたとする説や、麗しく咲くことから「咲麗(さきうら)」の略とする説。
さらには、「さ」はさがみ(田神)からで穀霊、「くら」は神のよりつく座(くら)で、
桜は穀霊のよりつく座の意とする説。
古人は桜の花の咲き具合からその年の稲の豊凶を占い、
桜を農作業の目安にする風習は今なお残っております。
農民たちの間では、春の訪れと共に冬の神様を山に送り、
春の神様を迎える行事としてお花見が行われており、
桜の咲き具合を見てその年の豊作を占ったそうです。
山の神様が春になると里へ降りてきて田の神になるという言い伝えがあり、
里へ降りる途中に座るのが桜の木ということです。
桜そのものが一般的に好まれるようになったのは、
平安時代なのだそうです。
それまでは桜よりも梅の花の方が有名だったのですが、
百人一首にも選ばれている紀友則の俳句が桜を有名にしたと言われます。
古来の日本人のロマンチストなこと💕
未来永劫残したいものですね・・・・