本日は着物での習い事第二弾でございます。
今回は王道の茶道をば・・・
茶道での着物は、お茶事・お茶会等の「お茶席の着物」と
「普段のお稽古」の着物に分けられます。
どちらの場合でも「染めの着物」を基本に考えます。
染めの着物は「やわらかもの・たれもの」と呼ばれるとおりしなやかに
身体に沿いその動きが美しいですが、「織りの着物」はハリがあるため
所作が美しく見えづらかったり、袖で道具を倒してしまったりということがあります
しかし時には、侘びを旨とする茶道の空間に自然な布の風合いを感じられる
織りの着物も似合うため、茶席の趣向から織りの着物でも差し支えないと
判断できる場合は着用するのも良いでしょう。
では実際に茶道のお稽古やお茶会で着用する着物はどのようなものが良いのでしょうか?
お茶席での着物として最も着用の機会があり、まず一枚用意すると重宝するのは
「一つ紋付きの色無地」です。紋を、最も格の高い「染抜き日向紋」とすると、
お茶事から気軽なお茶席まで幅広く着用することができます。
亭主側は格の高い帯であらたまった雰囲気に、おめでたい席には金糸銀糸を
用いた帯や吉祥文様の帯で祝福の気持ちをあらわして、
献茶式等厳かな場面では落ち着いた雰囲気の帯で控えめに
一般の方も出入りするお呈茶等では季節の染帯で軽やかに…と、
帯の格や文様で様々に装うことができます
私の人生の先輩は、お茶席の時には季節の柄をあしらった
素敵な帯を締めておりました
クリスマスツリーの帯や、ススキや桜など
とても遊び心がある帯を沢山お持ちでした。
茶室の床の間に飾るお花と合わせた帯をつけるのよ~って
嬉しそうにお話していた笑顔を今も思い出します。
私の着物好きの礎となったとても素敵なマダムです。
一般の方はそんなに沢山の着物や帯を所有できませんから
誂えるなら、色は顔写りの良いものを選びたいものです。
帯合わせについては着物との調和が大切ですが、
初釜やお祝いの席を除くと「金銀糸をあまり多く使っていないもの」が
好まれる傾向があります。
そのため、絹糸を中心にふっくらと織り上げた「唐織(からおり)」の帯は、
特にお茶席でも好まれます。
また、小物選びにも注意が必要です。
茶道での装いは、どのシーンでも半襟と足袋は清廉さを表す真っ白なものとし、
お道具を傷つけるおそれのある簪(かんざし)や帯留めなどアクセサリーは身に付けません。
普段のお稽古や行事の活け込みの日は、水や汚れが気にならない格好で
割烹着や前掛け、たすきで袖をまとめるだけでも動きやすいものです。
着物自体も、大島等水に強いものや、洗える着物、
ガード加工を施したものなど便利でリーズナブルなものがございます。
紬のたけやまではお着物のクリーニングは勿論、
様々なおあつらえのお着物も承っております。
是非ご相談くださいませ。