初めての振袖
本日も引き続き柄の説明をば・・・
【 熨斗(のし)】です。
着物には比較的多く持ち入れられる柄でございます。
祝儀の贈り物に添えた熨斗鮑をモチーフにしたものでございます。
熨斗鮑は鮑の肉を薄くそいで長く延ばしたもので、延寿の意味がございます。
実際には今は熨斗鮑などにお目にかかることはございません。
熨斗は今はもう印刷されておりますからね
昔から鮑は海の深いところにいて深く潜らないと取れませんので、古代から大変貴重なものでございました。鮑は、海のそばに住む者からの最上の贈り物として、海岸地域を治めていた豪族たちは、天皇家に大量の鮑を献上しておりました。
これが熨斗です。
こんなことを聞くと・・・???
これが美しい着物の柄になるの?って思われますよね?!
日本人の美意識を甘く見てはいけませんよ
こんなに美しい柄になるのです。
鮑の形跡は見受けられませんが
美しいでしょう?!
お着物にこれが施してございますと縦に伸びた柄ですので
お召しになるとすらりとしたスマートな体形に見せる効果がございます。
是非試してご覧くださいませ