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紬のたけやまって?

by mitsu

意外と馴染みが薄いのが、当店の名前に使われている「紬」の文字。

「そでのたけやま?」

なんて読んでしまいそうな、めずらしい漢字なのではないでしょうか。

これは、「つむぎ」と読んでいただきます。

では「紬」っていったい何だと思いますか?

紬とは、昔の着物のこと。特に、普段の生活で召される着物のことを「つむぎ」と呼んでいました。

今で言う普段着、洋服のような感覚ですね。

振袖が華やかな色合い・柄を呈しているのとは対照的に、つむぎは一般的にはとても地味です。

ですが、織った後に染めることでデザイン・柄をかたどる振袖とは違って、つむぎの柄は素材を織る際に織物職人の手によって生地に埋め込まれ非常に手を込んで作られた柄でした。

縦糸と横糸を交互に織り合わせた十字絣(がすり)は、素材に埋め込まれた柄として代表的な紋様と言われてます。

振袖も紬も、素材はシルク、つまり絹から作られております。

非常に丈夫で持ちがよく、おばあさんの時代からお孫さんの時代まで受け継がれてきたなんてこともよく耳にいたします。

かたや華やかで、かたや地味なお召し物。どちらも日本の誇る伝統的な着物として、近現代まで広く一般的に着られておりました。

当店は、今から41年前に弊社社長の出生地である奄美大島の伝統工芸品である「大島紬」の販売からスタートしました。

ところがこの「大島つむぎ」、一着織るのになんと三ヶ月もかかってしまうのです。そのため、仕入れるのがなかなか困難で、数多く提供することができませんでした。

そこで、当店は広く一般的に、振袖、訪問着、喪服等の着物を扱うようになりました。

当店では若干ですが、今でも「大島紬」の販売も致しております。

もし、ご来店された際には「大島紬」ってどんなの?とおっしゃっていただければ、ご覧になっていただけますので、お気軽にご質問下さいね。

皆様にとって、着物とは催事の時以外あまり馴染みがないかもしれません。ですが、お召しになる際には、昔のご先祖様たちがどのような生活を送っていたんだろう?なんて、想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

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